密蔵院薬師堂
佐倉市指定文化財

寺伝によると、密蔵院薬師堂の起源は江戸時代初期の寛永年間(1624~1644)にさかのぼります。鹿島川の薬師堂淵に薬師如来像が流れ着き、お像を安置するために仏堂を建立したのが始まりとされています。現存する薬師堂は、延享4年(1747)に再建されたものです。
その後、薬師堂は何度か修復が行われ、かつては茅葺屋根であったものが、昭和27年(1952)の修理で鉄板葺きへ変更されたと考えられています。
昭和60年(1985)には調査を経て佐倉市指定文化財となり、再度修復が行われました。しかし、その後の再調査において屋根の老朽化、柱のずれ、基礎の沈下などが指摘され、本格的な修理が必要となりました。
そこで、平成28年(2016)に修復委員会が設立され、令和2年(2020)から3年間にわたる修復事業『令和の大修理』が行われました。そして、令和5年(2023)に、銅葺き屋根の美しい姿に生まれ変わった薬師堂の修復落慶法要が厳修され、現在に至っています。
年に一度の大護摩祈祷
寺崎薬師大祭

毎月8日は、薬師如来様のご縁日です。
特に、寺崎地区では、毎年11月8日を「八日祭り」と呼び「寺崎薬師大祭」が執り行われています。この大祭では、みなさまの所願成就を願って、大護摩祈祷を厳修します。ご祈祷の後には、薬師如来様の智慧の炎でお加持した「護摩札」を授与しています。
※ 護摩札は事前申込制となっています。詳細はお問い合わせください。
かつて江戸時代には、江戸方面からも大勢の信者が参拝に訪れ、大変な賑わいをみせたと伝えられています。近代以降は、11月8日を「八日祭り」と呼ぶようになり、薬師堂にお籠もりしての大護摩祈祷をはじめ、念仏講による念仏、素人演芸会、奉納芝居、村の子供たちによる相撲大会など様々な行事が行われていました。また、戦時中には、当山の檀信徒が出征する際に、武運長久を祈願してお護摩が修行されたとも伝えられています。
このように、密蔵院の薬師如来様は、これまで数えきれないほど多くの人々の願いを聞き入れ、叶えてこられた霊験あらたかな仏様です。ぜひ、当山のお薬師様に心からおすがりし、所願成就をお祈りされてはいかがでしょうか。
みなさまのご来山を心よりお待ちしております!


